東北・みやぎ復興マラソンに出場しました

本日は名古屋営業所技術開発部のスタッフからのレポートです。


2017年10月1日(日)、宮城県で開催された「東北・みやぎ復興マラソン2017」に出場しました。震災後の宮城県では初の公認フルマラソン大会ということで、ランナーの関心も高い大会だったと思います。友人数名のほか、私以外のインフォマティクス社員も出場しました。

宮城県の沿岸部、名取市・岩沼市・亘理(わたり)市にまたがるコースでしたが、そのほとんどが津波被害を受けたエリアでした。(下図のオレンジ色のメッシュで塗られている箇所が津波浸水区域、赤線がコースです。)20171124_7<地図データ出典>浸水区域:国土交通省都市局『復興支援調査アーカイブ』データ
行政区域データ、空港データ、鉄道データ:国土地理院 国土数値情報

スタート地点は岩沼市の「岩沼海浜緑地・北ブロック」。雲ひとつない晴天の下、全国47都道府県+海外から約11,000人ものランナーが集まりました。20171124_2

この大会では給水所が18ケ所あり、他の大会に比べて多めだったのですが、そのうち14ケ所が「BACK TO THE HOMETOWN」というスペシャルエイドステーションでした。そこでは、津波被害により居住困難となった集落の方々が集まり、その地域の郷土料理や野菜・果物(ハラコ飯、大きな復興創生トマト、ミニトマト、梨、ブドウ、熊本県産ミカンなど)を振舞ってくださったり、伝統芸能が披露されていました。20171124_3

特に印象深かったのが32km地点にある第15給水所、名取市閖上(ゆりあげ)地区の閖上エイドステーション。そこでは焼きたてのホタテの浜焼き、温かいセリ鍋、ご当地名物の笹かまぼこが振舞われており、地域の方々が「たっくさん食べていってね~」「セリいっぱい入れといたからね~」「がんばって~!」などと声をかけてくださり、とても楽しく笑顔で溢れていました。

エイドステーションを過ぎると左手に建物と白い塔、そして小高い丘が見えてきました。20171124_4

それぞれ、津波被害に遭ったかまぼこ工場、慰霊碑、日和山でした。震災遺構をこんなに近くで見たのは初めてでした。開けた場所だと思っていましたが、ここも南三陸町志津川地区などと同じく、以前は住宅街で大勢の方々が暮らしていた地域でした。つい先ほどエイドステーションではひととき楽しい思いをしたのですが、同じ場所で、震災後に多くの方々が辛い思いをされてきており、そして震災前には平穏な暮らしがあったのだと思うと、とても複雑な気持ちになりました。

閖上はコースの折り返し地点。折り返したら広い土地、広い空がず~っと続いていました。まっすぐのびた道路でゴールに向かって走っていくランナーの後ろ姿を見ていると、「まさに今、復興マラソンに参加しているんだ」と思いました。20171124_5

コースには防波堤の役割を持つ「かさあげ道路」や太平洋沿いの新しい「海岸堤防」が含まれており、津波に耐えた松林、「千年希望の丘」、仙台空港なども見ることができました。沿道の方々からは「復興支援ありがとう!」「走ってくれてありがとう!」「私たちも頑張ります!」と声をかけていただきました。

現地の“今”を知り、当時に思いを馳せ、人の温かさに触れることができた大会でした。普段大会に出ている時に「応援すごいな~、ありがたいな~」「交通規制ごめんなさい・・」と思うことはしばしばありますが、復興途中のまちで「走らせてくださってありがとう」、そう思ったのは初めてでした。

来年、再来年、5年後、10年後・・、また「東北・みやぎ復興マラソン」に出場した時に、今度はどんな景色が広がっているのか楽しみであると同時に、今回よりももっともっと復興していて欲しい、そう思いました。(名古屋営業所技術開発部 Y.K.)20171124_6